【看護師】辞めたい気持ちになる「インシデント」の対処法【実践】
- 期待と不安をもって入社した1年目の新人看護師さん、
- 仕事に少し慣れてきた3年目の看護師さん、
- 現場に立って新人指導をする5年目の中堅看護師さん、
- 現場の全体指導、運営に携わる10年目以上の看護師さん、
全員必ず「看護師、辞めたい」と思った時があるはずです。
- 「看護師に向いてない」
- 「私に看護師は務まらない」
- 「看護師なんか無理」
思い当たりませんか?
nurse-job-change-support.hatenablog.com
職場環境、人間関係など
複雑なこともあるかと思いますが、
いちばん「看護師辞めたい」って感じる時は「インシデント」だと思います。
故意に起こしたいって思っているわけではありません。
でも、どこかで起きてしまうことは事実です。
大切なことは、インシデントをきっかけに
しっかり自己分析をすることです。
辞めたいって思った時の対処を考察します。
■目次
1.インシデントについて
「インシデント」ってそもそも何でしょうか。
勉強事にすべて共通することは「意味理解」です。
何を意味しているのかを考察することが大切になります。
1-1.インシデントを理解しよう
インシデント
日常診療の場で
誤った医療行為などが患者に
実施される前に発見されたもの、
あるいは、誤った医療行為などが実施されたが、
結果として患者に悪影響を
及ぼすに至らなかったものをいう。引用:厚生労働省
介護の現場では
「ひやり、ハット」と言ったりもします。
看護師さんの現場でよくあるのが、
- 患者様のベッドに注射針を落とす
- 配薬のミス
- 点滴の調整ミス
- ナースコールの設置ミス
など
重大な医療事故に至らなかったが、
間違えれば生死に関わることに繋がります。
人間誰しも間違えや失敗はあります。
しかし、生死に関わることの失敗はありえません。
例えば
- 飛行機の操縦ミス
- 高速バスの運転ミス
- 手術中のミス
などです。
起きない、起こさないためにも
普段からミスをしないよう
細心の注意が必要となります。
1-2.インシデントは戒めである
医療現場でのミスは「生死」に
直結する場面も多いため、
ひとつひとつの業務に対して重責があります。
気を付けるべきことは、
・自分のひとつひとつの行動、行いについて振り返ること。
ベストな選択をして、支援ができたかどうか。
分からないことや不安なことがあれば
周りに尋ねることも必要です。
それでも、私達は人間です。
誰しも間違えは起こしてしまいます。
問題は「それ」をどうするかです。
やってしまった・・・・で終わりにするか、
次回は必ず失敗しないよう糧にする。
考え方で雲泥の差が生まれます。
インシデントはある意味「戒め」だと考えられます。
ミスをしたけど、
重大な事故にならなくてよかった
「ラッキー!」・・・ではありません。
2.【看護師】辞めたい気持ちを探る
事故を起こしそうになった、または起きかけた時、
責任が重くのしかかり嫌な気持ちになります。
命にかかわる仕事はそれだけ重責があります。
嫌な気持ちになるということは、
真面目で真剣に仕事ができるという証です。
適当に仕事をする人は、
ミスに対して何も感じません。
自分のことを責めてしまうのは、
相手のことを考えることができるからだと思います。
2-1.【看護師】ケアが怖くなったら
インシデントをおこしてしまった場合、
毎日患者様と接していると
恐怖感やフラッシュバックがあったりすると思います。
ミスが怖くなると業務になりません。
注射、点滴、配薬等の業務は看護師の仕事です。
怖くなった場合に考えて
実行することが3つあります。
①初心に戻る
自分なりの仕事の方法があると思いますが、
一度すべて忘れてマニュアル、教科書通りに実行することを心がけましょう。
②指さし確認
看護師さんは時間に追われる仕事だと思いますが、
気にしないで安全を最優先してみましょう。
確認事がある時は指を差して確認しましょう。
③先輩に確認を取る
どうしても不安な時は「相談」です。
「報告、連絡、相談」はどの仕事でも共通しています。
先輩に面倒に思われても、事故を起こすよりはましです。
上司や周りの判断を仰ぐことも必要です。
自分のプライドは捨てるべきです。
全ては患者様のため。
2-2.【看護師】自分を責めない【辞めたい気持ちになるから】
失敗したことで、
- 「私には向いていない」
- 「まわりに迷惑が掛る。」
- 「もう辞めたほうが良い」
こんなことが頭の中をよぎるかと思います。
しかし、考えて欲しいことがあります。
①どんな仕事もミスなしでは絶対にできない
1年目から仕事が完璧なひとがいるでしょうか?
3年目でも10年目の先輩からすればまだまだです。
どんな仕事でも、
様々な事象を経験した人は強いです。
先輩達もミスを体験しながら
コツコツ仕事の方法を積み上げています。
ミスすることは、
必ず全員が通っていることだと考えてみて下さい。
②成長できる機会だと考える
職業人としてレベルが上がると考えてみて下さい。
しっかり自分と向き合える時間ができたことは
良いことだと思います。
流れ作業で行っていると、必ずミスは起こります。
看護師さんの相手は人間です。
人間はひとりひとり違います。
流れ作業で行うほどリスキーなことはありません。
他の同僚より上にいけると思ってみて下さい。
あなたにとってプラスになります。
③自分だけの責任じゃない
特に新人さんへ伝えたいです。
仕事の割り振りは、先輩や職場の責任者の仕事です。
あなたの能力に見合った仕事だったのでしょうか。
業務内容にもよりますが、
一人で抱えられること、抱えられないことがあります。
もういちど振り返ってみて下さい。
看護師はチームで仕事をします。
責任は先輩、師長も含めて全員にあります。
3.【看護医療】現場では前向きに
後ろ向きな気持ちで現場に出るのはやめましょう。
看護師さんは、相手に元気を分ける仕事でもあります。
患者様の近くに寄り添って仕事をすることを忘れずに。
3-1.【看護師】日々成長するから楽しい
様々な年代、色々な病気や障害を持った方と接することで、
人間としての経験値が大きく上がります。
人として大きく成長できるのが看護師のお仕事でもあります。
見立て、とらえ方、考え方などが成長することで
対象になる方も増えていきます。
出会う方、全てがあなたを頼りにします。
やりがいがあると思います。
3-2.「辞めたい」と思った時が【看護師】として成長の証
辞めたいと思った時、
神様が何かチャンスを与えてくれると思うと
気が楽になると思います。
すべてひとりで背負う必要はありません。
チームで仕事をするのが看護師だと思います。
頑張って乗り越えることができたら、
自分にご褒美をあげてもいいと思います。
失敗することで
確実に看護師として成長があります。
失敗しない人は得られるものも少ないです。
経験値が多い人ほど、人に教えられることが増え、
まわりからも頼られること間違えありません。
すべては良い方向に作用します。
インシデントはあなたを成長させると
前向きにとらえてはどうでしょうか。