看護師さんの求人【東京都編】高収入に期待できるのはクリニックか?
東京都のクリニックを検索すると
9341施設ヒットします。(2018年5月24日時点)
歯科を除くと約7500施設のクリニックがあります。
内訳をみていくと、
内科全般 約3800施設
皮膚科 約1200施設
小児科 約1000施設
循環器 約800施設
外科 約800施設
整形 約800施設
東京都で「クリニック」は激戦とも言えます。
看護師不足から高収入が期待できるよう、
通常より高めの給料設定である場所もあります。
東京都のクリニックで求人を探す際のポイントについて
綴っていきます。
■目次
1.クリニックとは?
よく「~クリニック」と聞くことや、
街中の看板で見かけたりします。
東京都ではあちらこちらにあるという
印象ではないでしょうか。
東京都民の疑問
「なんでクリニックって沢山あるの?」
これからクリニックで働こうと
考えている看護師さんにも分かりやすく
ポイントをまとめていきます。
1-1.英語で診療所のこと【クリニックはおしゃれ?】
英語で「診療所」を指します。
「クリニック」と「診療所」の発音の響きからは
「クリニック」の方がシャれている感じがありますよね。
「診療所」と聞くと、
古くからそこにあるようなイメージも湧きます。
言葉の力は不思議ですね。
1-2.クリニックの機能【診療所は病院と違う】
よく比較されるのは「病院」と「クリニック」の違いです。
クリニックは医師の配置が義務付けられていますし、
医師が個人で開業されることが殆どです。
病院にも医師がいますよね。
病院とクリニック、体調不良時にどちらにいっても
医師の診断は受けられますが、
施設規模、機能面の違いから診断後の対応に違いなどが出てきます。
1-2-1.外来診療を行う場所
クリニックは主に外来診療を主に行う医療施設です。
病院の場合は入院している患者様もいますので、
入院患者様の診察もありますよね。
クリニックは病院より規模が小さく、
設備も相応とするものだけで成り立っています。
CTはもちろん、MRIの設備が整っているところも
最近は増えてきています。
大きな病院でしか検査ができない内容もありますが、
クリニックで外来診察にかかることで気軽に検査も
できるようになってきました。
nurse-job-change-support.hatenablog.com
上記でも綴りましたが、
2025年に向けて、病院やクリニックなど各医療施設によって
利用方法を分ける動きが出てきています。
クリニックは病院へかかる前に訪れる場となります。
地域住民が身近に外来診療を受けられる機能を持っているのが
クリニックです。
1-2-2.病床数が0~19床
厚生労働省の資料によると
病院とクリニックは医療施設であり、
病床数に違いがあります。
クリニックは
- 病床が無い(無床診療所)
- 1~19床のみ(有床診療所)
これらで区別されます。
クリニックは外来診療が主です。
入院機能は基本的にはありません。
しかし、外来患者様の中には点滴治療や内視鏡、
人工透析などの処置や検査が必要となるケースもあります。
必要な患者様や医療サービスに応じて、
日帰りで簡単な処置を行えるだけのベッドを確保してある
クリニックもあります。
1-2-3.有床のクリニックでは入院もできる
クリニックは外来診療のみで
入院の機能を持っていないのが基本ですが、
処置内容によっては入院となるケースもあります。
入院も程度によりますが、
1泊2日程度であれば長くはないですよね。
- 肛門科のクリニックで痔のオペをした
- 心臓血管外科クリニックで入眠状態の心電図検査をする
- お産のために分娩室で過ごした
など
有床の一部クリニックでは
入院の機能を併せてもつ施設も存在します。
しかし、クリニックの医療設備は大きな大学病院等と比較すると
劣るのが現状です。
施設相応の機能が揃っていればよいのがクリニックです。
症状が重症化したり、もっと精密な検査が必要な場合は紹介状を出して頂き、
大病院へかかるというのが医療施設へかかった際の流れになります。
2.東京都のクリニック事情【職場情報】
東京都は人口が多い分、
様々なライフサイクルをもった方々が地域で生活されています。
サービスも患者様、利用者様によって
多種多様なものが必要になってきます。
クリニックは医療施設です。
様々な診療科目が必要になりますよね。
東京都での生活を思い浮かべて下さい。
東京都は
- 日本の首都
- 眠らない街
- 最先端
東京都庁のある新宿区は東京都の顔です。
新宿には眠らない街として言われる新宿歌舞伎町があります。
新宿はエンターテイメント的な要素もありますので、
昼間や夜間も人が少なくなることはありません。
新宿区は夜を昼間として生活される方もいます。
一般的なクリニックは、通常であれば日中の運営です。
時間帯をずらして設定することで、
夜主体の方の利用も可能になります。
東京都には多くのニーズがあります。
2-1.内科が多く何でも屋的
クリニックの中でも診療科目を調べると、
東京都では内科の占める割合が圧倒的に多いです。
一般的なクリニックは、
通常であれば日中の運営です。
時間帯をずらして設定することで、
夜主体の方の利用も可能になります。
内科は総合診断が求められます。
内科を分類していくと
- 消化器内科
- 呼吸器内科
- 神経内科
- 腎臓内科
- 血液内容
など
内科だけでも専門分野が広くあります。
胃も痛いし、頭も痛い、眠れない、熱がある・・・
どの科を受診すればいいのかわからない時があります。
分からない時はまず「内科」というのが一般的な流れです。
内科は患者様の具合を総合的に診察します。
内科医が診察して脳梗塞や心筋梗塞などが見つかるケースもあります。
内科は総合診療で、そこからより専門科へ紹介して頂くことで、
より専門的な医療サービスを受けることができます。
内科の先生は何でも屋的です
どんな症状でも親切丁寧に診療し、原因をしっかり見つけ、
時には横の繋がりで別の先生を紹介するなど
柔軟な対応が求められると思います。
2-2.皮膚科は美容向け
皮膚科も多いですね。
皮膚科といえば肌のトラブルを思い浮かべるのが一般的です。
ニキビやデキモノ、湿疹やかゆみ等の症状を診療し、
治すというのが医療的な見方です。
ここ近年は美容ブームにのって
肌年齢、若々しく、いつまでも綺麗にという女性の美を
追求する時代の流れになっており、
医療的な面だけでなく肌の美しさを保つためのサービスを行う
「美容皮膚科」という意味で、
美容に力を入れる皮膚科も増えています。
シミ・ほくろをレーザーで除去したり、肌の体質改善、
脱毛、美肌、タトゥーなど様々です。
皮膚科=医療処置 だけでなくなっているのが今の時代です。
皮膚科って混んでいるイメージがありますが、
一般的な皮膚疾患治療だけではなく、
美容処置を行っている場合が多いです。
皮膚科のお医者様が一人だけであれば、処置に時間を要します。
美容処置については予約制であるところも多いです。
東京都内、特に新宿区は夜のお仕事をされている方もいるかと思います。
皮膚科で特に美容皮膚科が多いと需要も多くなることが分かります。
3.クリニックの看護技術【求人の参考に】
nurse-job-change-support.hatenablog.com
上記でも綴りましたが、
職場に応じて看護師さんの働き方、役割が異なります。
求人を参考する際にひとつの目安になるかと思います。
クリニックは外来診療が主ですので、
看護技術でいえば「外来ナース」として働くことになります。
3-1.看護師の経験値は多い方が強い
外来ナースは医師の助手です。
看護師は医師の指示に従い、医療行為にあたります。
外来診療は不特定多数の患者様が訪れます。
看護師として、多くの医療知識はもちろん
どんな状況でも対応できるよう経験値は必要となります。
【職場編】看護師さんの働き方・職場環境について【すべて分かる】
でも綴りましたが、
看護師さんの基本は病院の病棟だと思います。
病院で多くの先輩看護師さんと働き、考え方・技術を身に着け
基礎を養ってから地域のクリニックへ出ることもよい方法だと思います。
3-1-1.臨床経験に基づく看護師の直感
クリニックは外来診療です。
体調のすぐれない多くの患者様が訪れます。
待合室で調子が悪くなったりすることもありますし、
医師から診察前の簡単な問診を行うように指示される場合もあります。
様々な経験が基礎にあって、柔軟に対応ができると思います。
経験値が多いと長年の直感も働きます。
体調が崩れる微妙な前兆を読み取って医師に報告することで、
医師の問診にも役立てることができます。
3-1-2.現場経験に応じた対応力
待合室は看護師さんの対応がメインで、
医師が待合室で患者様の見守りをすることはありません。
急変したときに医師の指示を仰ぐまで、
簡単な応急処置等の技術は必要といえます。
すべて医師任せでは医療は成り立ちません。
医師からの指示で、検査や採血など医療行為を任される場合も多いです。
あらゆる場面に対応できる力は、
クリニックや訪問看護ステーションなど
地域にでれば出るほど求められます。
3-2.外来は特別な対応【看護はサービス業】
外来ナース、クリニックに共通して言えることですが、
様々な外部の患者様との接触が多くなるため、
看護師としての医療技術はもちろん、
お客様をもてなすサービス力も必要といえます。
親切丁寧な対応はもちろん、人間性もより求められます。
看護師として「患者様」という観点も必要ですが、
「クリニック=店舗」に来院して下さる「お客様」という考え方も
必要となります。
東京には多くのクリニックが存在します。
激戦区の中で生き残るためにはどうすればいいのか。
私達もクリニックを選ぶ際は、
- 綺麗なところ
- 先生が良いところ
- 看護師さんの対応がよいところ
など基準があるかと思います。
新宿区を例にしていくと、
夜のお仕事=美容関係 だと思います。
美容皮膚科のクリニックが多数あると思いますが、
その中でも選ばれなければなりません。
新宿区で一番にならなければ売り上げも安定しません。
看護師としての看護技術はもちろん、
もてない精神も忘れないように。
4.クリニックでの働き方
ここではクリニックでの
具体的な働き方を見ていきたいと思います。
クリニックは外来診療となります。
外来での働き方をイメージして、
求人に応募する際に役立ててもらえばと思います。
まずは自分の生活をイメージするところからです。
4-1.一般的に夜勤は無い【クリニック特典①】
クリニックの特典は夜勤勤務の無いところがほとんどです。
新宿区の美容皮膚科 を例にすると、
夜から活動をする方を対象にするクリニックも存在すると思います。
まれに勤務終了時間が遅い時間になることもありますが、
一般的な夜勤業務、夕方出勤して翌日の朝まで勤務することはありません。
4-1-1.規則正しく、スケジュールした生活が遅れる
クリニックで働くことを考えると
規則正しく生活ができる特典があると思います。
夜勤は体にかかる負担が大きいです。
看護師の働き手は女性が占める割合が未だに大きく、
不規則な勤務を継続することで、ホルモンバランスが崩れたり、
体調面に不調がでるケースも報告があります。
体調面で安定した看護師ライフを考えると、
クリニックは日勤業務が主で規則正しいといえます。
4-2.日曜日は休日【クリニック特典②】
地方であれば、日曜診察がない診療機関がほとんどです。
東京であれば様々なニーズがあります。
新宿区に限らず23区で、日曜日診察をしてくださるクリニックがあると
助かる方が多いことも考えられます。
考え方は銀行や市役所と同じです。
東京都は多くのクリニックがあります。
クリニックの収入、収益を考え、営業日を変更するクリニックもあります。
新宿区であれば内科クリニックが300施設近くあります。
すべてのクリニックが日曜休診であれば、患者様は困りますよね。
新宿区で夜の仕事をされている方を例にすれば、
生活リズムの異なる方もいます。
朝仕事に出かけて、夕方に終えるというのが一般的ですが、
夕方から出勤する方もいますよね。
求人を探す際、どのような患者様をターゲットしているか、
営業時間や休診日をみることで推測可能です。
4-3.残業は患者数による【収入はアップ】
医療・福祉業界の残業については
各メディアによって問題視されています。
働き方改革で、なるべく残業は無いように仕事をすることが
呼びかけられていますが、
残業をすると残業手当がつきますので、収入はアップしますよね。
クリニックの場合、診療時間中にどのくらい患者様が来院されるかで
診療時間中の多忙さが変わってきます。
「もう時間です。お帰り下さい」ということは言えませんので、
時間内に受付された方は必ず診察をする流れです。
風邪が流行る季節の変わり目であれば、
来院される方が多いと思います。
特に夕方かけこみで来られる方が多い場合は、診察時間が長引きますので
残業になる割合が多いです。
求人を見て応募される場合、
一日の来院患者数を目安にするのもよいと思います。
5.東京都のクリニックはやはり高収入【職場の選び方】
ここまでクリニックでの働き方についてどうだったでしょうか?
どこまで行っても東京都であれば最低賃金958円で、
地方より高めの収入になります。
東京都は物価が高いです。
5-1.求人の選び方①「基本給、手当」は基本
クリニックでの求人を見るポイントの一つは
「基本給、手当」だと思います。
基本給はボーナスにも影響しますから収入を考える際、
重要な項目ですよね。
「手当て」は職場によって異なります。
クリニックによって訪問サービスを行うところもあれば、
「訪問手当」というのもあったり、
精神科であれば「特別手当」がつく場所もあります。
東京都は特にクリニックが多いです。
評判や病院との連携、業績など詳しくチェックすることが
安定して働ける場所を選ぶことに繋がります。
個人的に調べることは、ほぼできないに近いです。
そういう時に、民間の紹介サイト に登録し、
必要な情報だけ収集することが必要です。
最終的な決定は自分ですから
使える資源はとことん使っていきましょう。
5-2.求人の選び方②「来院患者数」で予測する残業
子育てやライフサイクルを気にされる場合、
残業はなるべく避けたいと思います。
先に述べましたが、
来院患者数は職場の忙しさを推測する目安になります。
患者様が沢山来院されるということは、
クリニックのブランド力が高く、
安定した収入があるということです。
物事は一長一短です。
バランスをとりつつ職場を探したいものです。
5-3.求人の選び方③「職場の忙しさ」は有給に直結
「有給消化」も社会問題となっています。
忙しい職場で来院患者数が多いほど収入がありますので、
ボーナスアップ、ベースアップも十分期待でき、
高収入となるはずです。
ですが、職員が少なく、それぞれが重要な役割を担う職場の場合、
休みは取りにくいと思われます。
- 収入を重視するのであれば、「忙しい職場」
- 休みを重視するのであれば、「職員数や雰囲気」
ここが求人のポイントになってきます。
まずはあなたにあった求人探しから
スタートしてみはどうでしょうか?
看護師という資格を持っている「あなた」だからこそ、
「あなた」にしかできないことがあるはずです。